「歯がしみる」「歯が痛い」という症状で悩んでいませんか？ これらの症状は、虫歯のサインかもしれません。虫歯は、食べ物に含まれる糖分を虫歯菌が分解し、そこで生成された酸の力で歯が溶けていく病気です。かかりはじめは特に自覚症状がありませんが、ある程度進行してから「しみる」「痛い」といった症状があらわれはじめます。
一度虫歯になると自然治癒することはなく、放っておくと虫歯菌が徐々に歯を冒していきます。最終的には神経まで冒され、抜歯に至ることも……。早期に発見して、治療をする中で予防を徹底することで、なるべく健康な歯を削らずに再発を防ぐことも可能です。
また「しみる」という症状は虫歯でない場合にもおこります。
それを知覚過敏といいます。歯みがきの仕方が悪く、歯ぐきが退縮したり、
歯周病で歯ぐきが下がってきた場合にもおこります。
虫歯は、プラーク（歯垢）の中の虫歯菌が砂糖などを分解して、酸を作り出すことで起こります。初期の虫歯は歯を削らずに治ることもありますが、ある程度進行した虫歯は勝手に治ることはありません。
また、虫歯があっても痛みがない場合も多いのです。痛みがある場合はなるべく早く歯科医院に受診して状態を見てもらうことが大事です。
| 進行段階 | 症状 | 治療法 |
C0
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歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態。まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状はありません。 | 適切なブラッシングやフッ素の使用、食事改善などで治ることがあります。 |
C1
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歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、黒ずんでいる状態。冷たいものがしみることがありますが、まだ痛みはありません。 | 虫歯に冒された部分を削り、詰め物を詰めて治療する場合と、予防を徹底して行うために詰めずに様子を見る場合があります。 |
C2
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エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態。冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛むこともあります。 | 虫歯に冒された部分を削り、詰め物で補います。 |
C3
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神経まで虫歯が進行した状態。熱いものがしみるようになるほか、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。 | 神経を除去し、神経が入っていた管（根管）の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、詰め物や被せ物を被せます。 |
C4
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歯の大部分が溶けてなくなり、歯根まで虫歯に冒された状態。神経が死に、痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出ます。 | 抜歯が必要な場合があります。抜歯した場合は、入れ歯やブリッジ、あるいはインプラントなどで失った歯の機能の回復を図るために、神経の治療後に歯ぐきを手術したり、なるべく歯を保存するために矯正により歯を上に引っ張り上げることもあります。 |
当院では、患者様の身体的・経済的な負担を軽くするため、以下の2種類の虫歯検査を行い、虫歯の早期発見に努めています。
ダイアグノデントを使用した検査
・ダイアグノデントとは？
虫歯の進行状態を数値であらわすことができる虫歯診器です。ダイアグノデントを使用することによって、見つけにくい虫歯を早期発見し、予防や早期治療により歯のダメージを最小限に抑えることができます。
・検査方法
レーザー光線を歯に照射し、その反射光を読み取ります。検査には痛みなどはまったく無く、小さなお子様にも安心して治療を受けていただけます。また、この検査により肉眼やレントゲンでも見つけにくい小さな虫歯を発見し、その歯が治療を必要としているかどうかの判定にも役立ちます。
カリエスリスクテスト
唾液検査により、虫歯菌を調べたり唾液の量や働きを調べます。また、生活習慣についても調べることにより、患者様の一人ひとりの虫歯になりやすさ（リスク）を調べることが可能です。リスクテストの結果は「カリオグラム」というシステムを使用して分かりやすく視覚化していきます。
それにより、将来の虫歯のなりやすさを知るだけではなく、どの予防法をどのように行っていくかを患者様と一緒に考え実践していけるようアドバイスを行ないます。
症状があらわれてから治療する、ということはもちろんですが、もっと重要なのが虫歯になる前の予防。虫歯の原因をあらかじめ取り除いておけば、虫歯になることもなく、その治療にかかる時間や費用はなくなります。もし、虫歯にかかってしまった場合も、初期の段階で治療を行うことで、歯へのダメージは最小限に抑えられます。
歯は、虫歯によるダメージのほか、その治療によるダメージも蓄積してしまいます。また削って詰めた歯は削っていない歯に比べて将来的な歯のトラブルの確率は高くなります。ずっと健康な歯を保つためにも、どうぞ予防歯科を受診してください。
